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リンリン県のお姫様

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「探したぞ。ここが……ヤツの家か」「探したもなにも、てめえの家だろ、ちせ」
タナトス・ドラゴンガールズ……ゴールドのあけみこそいないが、シルバーのちせ、ブラックのゆり、そしてシャドウのいずみの3人がそろい踏み……あと、変なセーラーブルマの奴と。
おそらく、白戦闘員を除いた戦力でいえば、タナトスの最強の布陣が、主人公の家の前に立ちふさがる。
「間違いない……やつはこの家の中にいる」
「間違いもなにも、てめえらバカ夫婦……いままで、たらこパスタか明太子パスタかで大ゲンカしてたじゃねえか」
ちせがつぶやくたびに、ゆりが寸分入れずツッこむ。反目しているように見えて、一番のパートナーかもしれない。
シャドウドラゴン、いずみの方はミラーのグラサンを着用しているため、ただでさえ目隠れで表情が読めないのに、なにを考えているのかうかがい知ることが出来ない。
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「待ってる間、向かいの佐藤さんのおばあちゃんが、あたし見て泣いて喜んでくれてさ。ゆりちゃん良かったね、立派になったね……ってさ。あたしまでもらい泣きしちまったよ」
ゆりは複雑な表情で、向かいの住宅を眺めている。
この一角は、夢魔ハンター協会の社宅で占められている。夢魔がぞろぞろこの家に出入りしている割には、周囲の住民は寛大だ。
「あたし両親に捨てられて、施設育ちでグレてさ……人間なんざ、皆殺しにしてやるってこの世界に入ったけどよ。何だか分からなくなってきたよ。悩む暇なく、最強クラス怪人のこんな姿になって、何やってんだかね、あたし」
「あたしら世代は、ティカエル総統閣下の命令もあって、先輩たちみたいに人間殺してないし……仲良くして行かなきゃね、人間と」
「……で、どうすんの?先遣隊の3年生4人の後は……2年をマイクロバスで呼ぶ段取りあるからさ」
ちせの取りだした、3年生メンバー表を覗き込み、ドラゴン娘たちは頭を悩ませていた。
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「くっそー……普通は、たらこだろうが。たらこに醤油ちょっと掛けて食うのが上手いんだろ、あの万引きクソドブス」
なにが明太子だ。明太子は上手いが、優先順位はたらこだろうが。
たらこ→鮭クリーム→アラビアータ……明太子は、そのあとだろう。ふざけんな!
しかし……なんで襲撃予告された上で、また不利な風呂からスタートなんだよ。さすがに自宅の風呂にブーツはいて入れねえし。
それと、戦闘員のリニューアルのついでに、俺のデザインもリニューアルしてくれたらしい。
まあ、腰のラピスラズリの腰痛安全魔装具はありがたいな。最近酷使しすぎて、時々鈍い痛みが来るからな。
で……先頭バッターは誰だ。なんか新しく3年が加わったらしいが。そいつらだと新鮮でいいな……
とは思ったが、多分2年からの昇格だし、全員最低3回は殺してるはず。本隊だけで2年は千人近くいるらしいが、顔見たら、だいたいわかるか。昇格レベルの奴なら、特に。
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「……待たせたりん♪」「ん……んんっ……?」
なんだ、この新キャラ……いや、どっかで会ったことあるぞ、コイツ。
そのあとに、どやどや入ってくる2年生戦闘員たち。全員見覚えあるな。
「タッくんの命も、ここまでだりん♪」「だ、誰だっけ……あれ……この前……」
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「ほーいね。ほな、あんちゃんがぁ……」「だらやわいね。そや、いとっしゃのー」
……獅子吼ちゃん……獅子吼ちゃん……そうか、コイツか!
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「お前、なっちゃんだろ、氷見の……獅子吼ちゃんのいとこ!」
襲いかかってくる戦闘員たちをあしらいつつ、俺は信じられないほど変貌した彼女へと問いかけた。
「りんこはぁ……夢魔界のリンリン県から来ました」「……なんだ、夢魔界は都道府県制かよ!」
「りんこのパパは、リンリン県の県知事でぇ……リンリン県は、リンリン湾からちょうどこの季節……蜃気楼が見れるんですぅ……あ、りん♪」
「なんだ、いまの『あ』は?……語尾のりん♪は、無理やりつけてるだろ、てめぇ!」
髪型変えているが、間違いなく氷見のなっちゃんだ。
「おい、じゃ、そのリンリン県……他に、特産物は?!」「……りん……ほ、ホタルイカと、チューリップだりん♪」
くっそー、やっぱり富山じゃねえか!
許さん……
こいつ、この俺様をなめやがって!
いいだろう、ドデカイ快感食らわせて、意地でも富山弁しゃべらせてやる!
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